ハワイへの旅 6日目
- tripampersand
- 2016年4月12日
- 読了時間: 5分
オアフ島に帰ってからは目まぐるしく時間が過ぎた。(それまでもだったけれど・・・。)
というのも、「ハワイ」らしいことをほとんどやっていなかったからだ。
宿は郊外にあるハワイ大学、その一郭にあるユースホステル。
受付はいかにも「大学生」といった感じの気さくなお兄さん達。
宿はガラガラで、女性用のドミトリーは同室となった日本人の女の子と私たちのみ。(ということは他の部屋は空室・・・。)おかげでバスもトイレも快適に過ごせた。
さて、ハワイといえば、もちろん海!
そのために、旅行前日本で購入したスノーケルまで持ち歩いていたのだから、なんとしても海に行かねば!と、サンゴ礁の広がるスノーケリングスポット、ハナウマベイに行き先を決定。

バスに揺られてたどり着いたそこは、一面に広がるサンゴ礁と青い青い海。
高台から湾を見下ろし、「うわぁ」と漏れたため息は、その美しい景色と、そこに混ざる人人人のため。
けれど、この観光客が払う入場料が環境保護の大切な資金源ともなっている、ということで、複雑な心境。
「サンゴは踏みつけないように」
と当たり前のガイダンスを得て海へ入るが、ほとんど不可能。というのも遠浅で、そこら中にサンゴ礁が広がっているのだから。
熱帯の魚は鮮やかで、目も心も奪われる。が、必死になって追いかけていると、すぐに見知らぬ誰かを蹴飛ばしたりするので注意が必要・・・。
私たちはガイドブックの教えを忠実に守り、無謀にも炎天下、日焼け止めもつけず、もちろんノーメイクで立ち向かったが、ビーチではこれでもか!、と塗りたくる人々が・・・。
ハナウマベイの将来が心配。。。(そして、私の顔のシミも・・・。その後、確実に増えた気がしないでもない・・・)
さて、次に目指すはハワイアンフード、ロコモコ。
ご飯にハンバーグ、目玉焼きをのせ、たっぷりとグレービーソースをかけたやつ。折角なので、地元の人々御用達と紹介のあった、町外れのドライブインへ向かう。
昼ごはんを買いに来た人々が次々と買い求める列に合流。でも、皆が手にするプレートの大きさが半端ではない。
結局、ロコモコミニサイズとサイドメニューと書かれていたハンバーガーを注文。
思わず、どこがサイドやねん!と突っ込みたくなるような、メイン顔のボリューム。
観光地の悲しさ、気軽に座って、食べられる場所が見つからず、取り敢えず乗り込んだバスから見えた公園前で、急遽下車。どうにかランチタイム。
親子連れが公園の遊具で普通に遊んでいる光景は、国を越えて共通の、ほのぼの感いっぱいで、心和む。そして、心のお味は・・・。
グレーピーソースは確かにおいしい。でも、でも、日本人としてはこのベタついたご飯に納得できない。
ごはんなんて、柔らかくなってりゃいいでしょ、という感じの炊き方。これを是非、ふかふかのご飯にかけて食べたかった。
それから暑い夏!といえば冷たい食べ物!
アイスクリームを買い求めたものの、現地のお姉さんの早口についていけず、適当に「YES,YES」と答えて出されたものは・・・超甘いアイスクリームをチョコレートたっぷりのワッフルコーンに詰め込んだ、劇甘の一品。サイズのデカさを見越して、二人で一つを頼んでいたものだから、お互いに相手の英語力をけなし合い、アイスクリーム一つで険悪な雰囲気に・・・。
それでも、意地で食べきって、はっと気づけば、日暮れ間近。
そうだ!私たちにはまだやらなければならないことが!
ハワイといえばビーチ。そして南国のビーチといえば、地平線に沈む美しい夕日。
慌てて海岸までひた走る。
その間にも日はどんどん落ちて行く。
息を切らせながら海岸にたどり着くと、一大ショーは始まっていた。
赤い光に包まれて、黒く浮かび上がるやしの木のシルエット。
海水は煌きながら、沈み行く太陽に別れを告げる。たとえ隣にいるのが、ノーメイクで髪を振り乱した妹であったとしても、思わずロマンティックな気分に浸ってしまう。
灼熱の太陽と昼間の喧騒が嘘のように、穏やかで心地よい一時。
今更ながら、「ハワイ」に来ていたことを実感。
暗くなったビーチを裸足で歩くと、ひんやりと砂地が足に心地よくて、疲れも忘れる。
満ち足りた気分で宿に帰ると、昨日、チェックインの際にいた陽気(でハンサム)なお兄さんが走りよってきた。
そしていきなり、
「ね、君の母国語何?」
と聞いてきた。(何気ない一言だけど、この質問は奥が深い。日本にいるとつい忘れそうになるけれど、「何人」かと「母国語」は必ずしもイコールじゃない。)
唐突だったれど、この質問に気をよくした私は真面目に答えた。
「え、日本語ですけど」
「Oh,My God!」
私は訳がわからず、戸惑っていたが、とにかく来てくれ、というので受付へ。
すると、日本から電話してきた女の子とすでに何十分も電話でやり取りしているが、こっちは日本語がわからない、向こうは英語がわからない、というわけで、今までに得た情報は彼女の名前と電話番号、それからどうやら宿を予約したいらしい、ということのみ。
気がつけば、私がスタッフと変わってその子と話をすることに。
かれこれ一時間ほどの国際電話。いくらかかるのかしらないが、その費用があれば、もっといい宿も泊まれるよなー、なんてことを考えながら、英語力に関わらず、国際電話をかけてきた彼女の勇気を尊敬。
海外で生活したことのある私でも、電話は最後の手段。よほど切羽詰った時しか使わない。(最後にしたのは、海外の航空会社のチケットをネットで予約したとき、誤って妹の名前の前にMRとつけていたことに気づいた時)
もっぱらやり取りはメールに頼る。
その後、お兄さんに、
「よかったら、ここで働かない?日本人はよく来るんだけど、日本語できる人があまりいなくて、困ってるんだよ」
と口説かれて、ちょっと良い気分。特にハンサムな彼にそう言われたら、お世辞だとわかっていても、嬉しいもの。日本語には自信あるし!?
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