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ハワイへの旅 最終日

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年4月12日
  • 読了時間: 2分

そんな感じで、いよいよ帰国の日。

 昨日お兄さんの

「よかったらお礼に明日、空港まで送ってあげるよ!」

という有難い申し出を断ってまでやりたかったこと。

 それは現地の人もお勧めの絶品オムレツのため、モーニングを食べにいくこと。(私の心の中ではハンサムな彼より、オムレツが勝ったということ・・・)

というわけで、必要以上に早起きし、ほとんど始発のバスに乗って街へ向かう。

 店へ着くと既に行列ができていた。

 飛行機の時間があるので、焦りながら順番を待つ。

 やっと座って、とにかく注文。

 出てきたのは、皿からあふれそうな特大オムレツと、シロップたっぷりのパンケーキ。

 オムレツはふわふわ。シンプルな味付けだけに卵のおいしさが口一杯に広がる。文句なしにおいしい!

けれど、その量は尋常ではなかった。これでもか!と詰め込んだけれど、結局、半分ほどでギブアップ。

 そして伝票をみて青くなる。

 ガイドブックには確か、現金オンリーと書かれていた。

 私たちは手持ちのお金とメニューを見比べ注文したはずだったのに、明らかに予算をオーバーしている。よくみると、追加されていたのはコーヒーの値段。

 席に着くなりポットを持ったスタッフがやってきて、

「コーヒーいかが」

と聞くものだから、何も考えずに

「Yes」

と頷いてしまっていた。

 そうか、やっぱり有料だったのか。

 持ち合わせの現金全て合わせれば、食事代はどうにか足りる。でもチップは・・・。数セントしか残らない。ないよりましか、とジャラと小銭をテーブルに広げ、足早に席を立つ。

 そしてレジの前へ。

 あれ、今の人、カードで支払ってなかった???

 もしかして・・・

「カード、使えますか?」

「ええ、もちろん」

 そんなら早く言ってよ!慌てて私は小銭を回収しに席へ戻る。代わりにドル札を置き、逃げるようにその場を離れる。

 なんだか格好悪すぎるよー。

 旅の最後もやはり、スマートには行かなかった私たち。

 大人な旅ができる日は、果たしてくるのだろうか。

 結局、捨ててしまった靴の代わりが買えず、ビーチサンダルで関空に降り立つ羽目になった私には、当分無理かな、と内心思うのであった。

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