オーストリア・スロヴァキア・ハンガリーへの旅 3日目① ウィーン
- tripampersand
- 2016年6月8日
- 読了時間: 4分
まず、本日初めの予定。洗濯。
アパートに泊まる利点は色々あるけれど、こうして洗濯機が付いていることもその一つ。
ただ、日本とは異なる仕様。昨晩、試行錯誤して電源の入れ方は分かっていたので(そこにたどり着くまでに手間取り過ぎて、そこで力尽きていた)、取り敢えずスタートさせてみたものの、水がほとんど注入されない。超エコ洗濯。
脱水が終わった後に取り出すと、全体が湿っぽくはなっていたから洗剤は満遍なくまぶされはず。液体洗剤でよかった・・・・・・。
今日の午後はオペラ鑑賞の予定。洗濯をしている間にインターネットで購入した際のチケット控えを今更ながら確認していると、少なくとも開演30分前には受け取ること、他の幾つかの劇場でも事前にピックアップ可能などと書いてある。今、初めて気がついた!
だったら、先に取りに行っとくべきなんじゃない?

急遽、準備が整わない妹2人を残し、チケットを入手しに行くことになった。
最寄のピックアップ場所がたまたまブルク劇場だったおかげで、その目の前にある市庁舎を図らずも観光できた。
日本でイメージする「市庁舎」とは比べるのも申し訳ないくらいの豪奢な建物。こんな場所で執務ができるなんて、信じられないくらい贅沢。快適さ、については定かではないけれど。
ブルク劇場自体も素晴らしい佇まいで、当時の繁栄ぶりが伝わって来る。しかもどの建物も壮麗なだけでなく、見上げても視界に入りきらないくらいの圧倒的なスケール。
劇場の前ではモーツァルトのコスチュームの男性が演奏会のチケットを売っていた。なかなかユーモアのある人物で、腕を組んでエスコート、なんて真似をしてくれたので、私も少々付き合ってみる。残念ながら本日は既に予約あり。
劇場内のチケットブースでは職員が手馴れた様子でチケットを発券してくれる。
音楽も立派な観光産業だけあって、システムがよく整備されている。ちょうどチケットを受け取ったところで、重厚なドアが開いて妹達が顔をのぞかせた。
ブルク劇場にはクリムトが描いた天井があり、是非見たい!と妹が言う。係りの人に聞いてみるも、ツアーでしか見られず、しかもその英語ツアーは3時からだということで諦めることにした。訛りが強くて何を言っているのか私は全くわからなかったのに、たぶんそう言ったと妹は主張。さすが、必死さが違う。
それから美術史博物館へと向うため、トラムに乗った。
どうぞ座ったら、と席を詰めてくれる乗客。地下鉄に乗っていても地図を広げれば、どこで降りるの?次の駅だよ、と親切に教えてくれるたりする。そんな素敵な人々と出会って、ウィーンの街をまた一つ好きになる。

美術史博物館は予想していたものの、広大だった。とても半日で見られる量ではない展示品の数々。中でもやはり一番印象的だったのが、正面階段を上ったところ、壁面に描かれたクリムトの作品。美しく、どこか物憂げな女性達がアーチを囲んでいる。
もちろんそれ以外にも、ブリューゲルの「雪中の狩人」やベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」やフェルメールの「絵画芸術」など、超有名作品が展示されている。
足早に絵画作品を見て回っただけで時間切れ。エジプト、古代ギリシアのコレクションなど、そのコーナーに足を踏み入れることさえできなかった。
本日のオペラ鑑賞予定はフォルクスオーパ。開演時間が4時半だったので、それまでに大急ぎで昼食を済ませるべく、地下鉄の駅へ向かう。公共交通網が整っているので有難い。パスを買ってしまえば支払いの煩わしさもなくなる。改札もないから乗り降りもとてもスムーズ。
昼食に選んだのはパラチンケンプファンドル。
ウィーン料理でクレープの一種だというが、日本の、あの上品に巻いたもの仲間とは思えない。食事系のパラチンケンは焼いたり、揚げたり、結構こってり。フライパンに載せられ熱々で出される。
スイーツ系は溢れるくらいジャムが挟まり、食べきれない量のホイップが添えられてずっしり。美味しいけど、一人前完食は間違いなく不可能なボリューム。私たちにとっては・・・・・・。
場所がわかりにくく、予想以上に時間がかかって、たどり着くまでには一悶着もあったけれど、取り敢えず食事が出てくると自然と笑顔もこぼれた。空腹と疲労はろくな結果につながらないと復習する。
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