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オーストリア・スロヴァキア・ハンガリーへの旅 4日目③ デュルンシュタイン

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年6月16日
  • 読了時間: 2分

デルュンシュタインの夕焼け

宿に戻ると、心地よい疲労感と共に睡魔がやって来た。豪華なベッドへ潜り込む誘惑と、食事の前にシャワーを浴びたい気持ちがせめぎ合う中、妹とじゃんけんし、シャワーの順番を決める。

金色のシャワー

シャワーヘッドもホースも金色。レトロなシャワーホルダーまでもが金。そこはかとなく漂うゴージャス感。乙女心を擽る。

そうしてさっぱりした後のベッドの中でのまどろみはもう最高!

本当に素敵な時間はその後にやって来た。

体も心もすっきりして準備万端。古城ホテルに併設されているレストランへ向かう。

チェックイン時に希望の時間を伝えていたはずなのに、人手が足りていないのか、存在感の薄い私たちに注意が向かなかったのか、入り口に立っていても、全く気に留めてもらえない。

シャワーも浴びて、一休みして、穏やかな気分だったので、大人しく待つ。

そして、しばらく経った後、ようやく係りの人がやってきた。

案内されたのはテラス席。すっかり暗くなってその全容を目にすることはできないけれど、夜空とそれより深い闇に包まれた山々と、淡い光に照らされたドナウ川を独り占め、ではなく4人占めの素晴らしいロケーション。

ただ、またしても忘れられたのか、なかなかオーダーを取りに来ない。

やっと来たウェイターはアラカルトを食べるのか、コースにするのか、なんて聞いてくる。部屋を予約した時にレストランも予約し、料金も既に引き落とされているというのに・・・・・・。

それでも全て許せるくらい、ゆったりと夢見心地に時間が流れていく。

料理は申し分なく、何を話しても面白いし、何も話さずランプの揺らめきを見ているだけでも満ち足りた気持ち。

日が落ちてからぐっと気温が落ちたので、その肌寒さが夢の中ではないことを教えてくれる。後ろの席のカップルのように、ドレスアップしてくることは私には無理。あんな露出した服では寒すぎる。

彼らは何かのお祝いをしているようだった。こんな一夜をプレゼントされたら、一生忘れられないだろうなぁ。

女性の方をじろじろ見てしまったのは、彼女が特別に美しかったから、ということにしておこう。女ばかり4人でも充分楽しく、彼女が羨ましい、なんてことはない!

そうして、絢爛豪華な一日は本物の夢の中へと溶けて行った。

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