坪庭で感じる生命力
- tripampersand
- 2016年6月30日
- 読了時間: 3分
京町屋に暮らしていますが、小さいながら坪庭もあります。(イタチが度々横切っている庭です。)
庭といってもその3分の2は池が占領しているんですが。
以前は藪のようになっていたところを整理して、もみじ(これは元々ありました)、ユスラウメ、紫式部を植えました。
冬の間は枯れ木、春になってもなかなか芽が出ず、完全に枯れてしまったのかとがっかりしていました。
それが、気がつくと緑のかわいい芽が増えて、いつの間にか枝も伸び、梅雨入りする前くらいから、その成長が目に見えるんじゃないかと思うくらいのスピードで葉を茂らしていきました。
その間にドウダンツツジとあじさいも仲間入りして、寒々としていた庭は一気に青々となりました。
めでたしめでたし。
という話ではなくて。
坪庭なので塀に囲まれて外からはほとんど見えず、つつましくそこにあるんですが、どうやって見つけるのか、いろいろやってくるんです。
最近はトンボが入れ替わり立ち替わり来ています。住宅街のど真ん中。こんなにいろんな種類のトンボを見られるとは。
池ではボウフラ対策にメダカを飼っています。そのメダカの赤ちゃんをトンボの子どものヤゴが食べてしまうということで、池に近づいてきたトンボを始めの頃は追い払っていたのですが。そんな些細な対策では追いつかないくらいの頻度でやって来るので、諦めました。

そして先日。朝起きて窓枠を見ると、トンボが張り付いていました。
そうです。(何を食べていたのかわかりませんが)とうとう大人になったんです。
数時間じっとその場で羽を乾かした後、空へと飛び立って行きました。
今やって来ているトンボはあの時のやつかも、と思うと、なんだか無下にはしにくい気がします。(決して虫好きではありません。)
そもそもヤゴの心配以前に、ろくにメダカに餌をあげていなかったので、卵が生まれる度にその親自身に食べられてしまっている気がします。明らかに、お腹が大きいメダカはたくさんいたのに、一向にその数が増えた気がしません。
それでもじっと目を凝らすと、小さい姿が2、3匹は見えたので・・・生存率ゼロというわけではなさそうです。
最近は餌もあげています。思い出せば・・・。
そんな池の脇で育っているのは木々だけではありません。
池以外の部分には白い砂利を敷いていますが、その隙間からしぶとく生えてくる雑草たち。お隣さんからも色々侵入してきています。気を抜くと、あっという間に占領されてしまいそうな勢いなので、気がついたら抜くようにしているのですが、雨でしばらく放置していた庭に目をやると、見慣れない色がありました。
塀に沿うように生えてきた草に咲いた青紫の花。
こうなると、引っこ抜くのが躊躇われ、せめて花が枯れるまではそっとしておこうと思っています。

そもそも雑草かそうでないかの区別なんて、私には無理。
実家からもらってきた鉢に生えた草を大切に育てていたら「それ雑草よ」とあっさり母に切り捨てられたり、引き抜く前に念のため聞いたら「いちごじゃない?」と言われ、急に成長具合が気になりだしたり。
思ったより、池の管理に手を焼いて、正直、やっぱりなくても良かったんじゃ、と未だに思ったりしてますが、それも含めてこの庭と、うまく付き合っていけたらな、というより行くしかない!
取り敢えず、近々、伸びすぎたもみじの枝を何とかするため、枝きりばさみを手に入れないと・・・。
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