オーストリア・スロヴァキア・ハンガリーへの旅 6日目④ ブダペスト
- tripampersand
- 2016年7月16日
- 読了時間: 3分
そうこうしているうちにブダペスト到着から1時間が経過。漸くお目当てのカフェ、New York Caféへ到着した。
扉を開けると、そこは別世界。

美術館のような店内。アールヌーヴォーの装飾に絢爛豪華に取り囲まれて、優雅に食事やお茶を楽しめる。
朝は穿いていて良かったと思ったGパンが今は恨めしい。幸い、観光客が多いせいか軽装の人も多かったのがせめてもの慰め。

更にその雰囲気を壊さない丁寧な接客。スマートな彼らにもうっとり。そうそう、英語にも敬語ってあったんだよなぁ。
そんな中、ウェイターが通り過ぎる度にウィンクしてくる!と妹が騒ぐ。きっと彼はイタリア系に違いない。そして、妹が一番若いからに違いない・・・・・・。

出された料理もハイレベル。パスタとサンドウィッチをシェア、デザートはそれぞれ一品ずつ注文したが、空腹だったことを差し引いても、味も盛り付けも文句なしで夢心地のランチ。
飲んでいるのはアイスコーヒーではなくホット。ハンガリーもなぜか、ガラスのカップに注がれて出てくる。やっぱりオーストリアと同じ文化だな、と歴史を振り返る。
値段は少々高め(結局、ブダペスト滞在中、もっとも高い食事となった)だったけれど、日本での外食を思えばそれほどでもないし、何より、この満足感。ピアノの生演奏も聴けたし。
疲れも癒されて、意気揚々と宿へ向かう。
地下鉄の駅はどこも改札がないけれど、エスカレーターの乗り口に駅員が数人立っていて、券を見せろと言って来る。日付の部分をうっかり隠して見せたりすると、もう一度、とにこりともせずに要求される。
どの駅にもそういう係りの人がいるのが不思議。だったら改札作れば良いのに、と思わないでもない。
駅員さんはちょっと怖い。なんだかみんな体も厳ついし。と思っていたけれど、あるとき道を聞いたら、わざわざ一緒に階段を上って通りまで出て方向を示してくれた。強面だけどとっても親切。
今日から宿泊予定のB&Bに向かう途中、一人の日本人女性と出会った。
私たちが日本語で話しているのを聞いて思わず話し掛けたという。ウィーンとは違って日本人は多くないようだ。久しぶりに同郷(といっても国レベル)の人に会うと、テンションがあがる気持ちには覚えがある。
宿まで案内してもらえることになり、その道中でも話が弾み、立ち話もなんだし、とチェックインした部屋にお招きする。とっていもコーヒーメーカーも付いていない部屋だったので、何もおもてなしはできなかったけれど。
ベッドやら椅子やらに腰掛けて、旦那さんの赴任に伴ってやってきたとか、日本では見ないけどとっても美味しい果物の話とか、お勧めの温泉とかで盛り上がっているうちにあっという間に時間が過ぎ去った。素敵な一期一会。
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