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オーストリア・スロヴァキア・ハンガリーへの旅 7日目① ブダペスト

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年7月26日
  • 読了時間: 3分

残念ながら朝から雨。気温も急激に下がり、はるばる持ってきたニットや上着が初めて活躍する。前日からは二十度近く温度差がある。

まずは雨でも楽しめる中央市場へと向かう。雨のせいもあってか屋内のマーケットは大賑わい。ハンドメイドの刺繍や革製品、おもちゃといったお土産品から野菜や肉、チーズなどの食材まで所狭しと並んでいる。山盛りのパプリカは噂通り。肉屋で売られていた豚の顔にぎょっとさせられ、きれいに瓶に詰められたカラフルなピクルスは、カワイイに目がない女子(何歳でも)の心をつかむ。

ブダペストの市場で売られていたかわいいピクルス

そうして、人へのお土産を買いに来たはずが、気がつけば一番高い買い物は自分に買った革のカバンだった。

昼食も市場で取る。昨日までアイスにばかり目が行ったけれど、今日は温かいスープが魅力的。スタンドで購入したパプリカスープをみんなで分け合う。味はまろやかながらコクがあって美味しい。これで塩辛くなければ文句無しなのに。周囲の皆さんはごはんとメインがこれでもか、と山盛りのプレートを食べていて、もちろん完食。私たちは見ているだけでお腹一杯。

それにしても今日は寒い。念のためにと持参したレインコートも着込んで首元までぴっちりスナップを止めてがまだ寒い。けれど私にとっては今日が観光最終日。寒さに挫けている場合ではないと、ガタガタ震えながらも工芸美術館へ向かう。

昨日の郵便貯金局と同じくレヒネル作の20世紀初めに建てられた建物。雨空のため折角の鮮やかな色使いはくすんで見えてしまうものの、その特異なデザインは目を引く。陶器のタイルでびっちりと飾られた屋根や天井は圧巻。装飾の賑やかさは好みの分かれるところかもしれないが、その独創性は文句のつけようがない。

レヒネルの独創的な建物
レヒネルの建築の内部

建物の全景を撮ろうと道路を渡った所に、偶然、ビーズ屋があった。現地の女性たちに混じって、ここ数年ビーズに嵌っている母も真剣に選び始める。私たち、娘三人もそれぞれ自分のアクセサリ用に選ぶことにする。もちろん私は端から自分で作る気はなく、母に注文を出すつもり。

昼食からろくに休んでいなかったので(そもそも昼食はスタンドで取っていたし)ビーズを選び終わる頃には疲労も限界だった。そのビーズ店から1番近かったという理由だけで選んだイタリアンの店でお茶にする。

中が窺い知れない重厚なドアを恐る恐る開けると、客は一人もいなかった。机の上にはフォークとナイフ。カフェではなくて正式なレストランという雰囲気だったけれど、笑顔で向かえ入れてもらえたし、何より疲れ果てていたので、とにかく席に着く。もちろん、イタリアンレストランなのでコーヒーはあるはず。私はこの旅、何回目かのカフェマキアートを注文。

どこで飲んでもコーヒーは美味しい。そしてやはりホットでも首の付いたグラスで出てくる。店内は暖かく、アットホームな空気が漂っていたので他に客はいなくても気まずい雰囲気は全くなくて、その上トイレがきれい。更に更にウェイターが親切!

次の目的地までの行き方を尋ねると、雨の中外へ出て、私たちが向かうべき方向を指してくれた。そして当然、ドアを開けたまま、私たちが店を出るまで待っていてくれる。強面だけど、笑顔の素敵な彼に教えられたとおりにトラムに乗ったはずが、行きたい方向と反対だったことに気がつく。身振り手振りで懸命に教えてくれたのに。出来の悪い生徒たちで申し訳ない。

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