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オランダへの旅5日目①ドルドレヒトで迎える朝

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年9月25日
  • 読了時間: 3分

旅のスケジュールは柔軟に。

 朝食はキッチンにある大きなダイニングテーブルで。

 新聞を広げたオーナーさんの隣でパンやチーズをいただく。まさに、家にお邪魔している感じで、コーヒー飲みながら色々話すうちに、明日、ロッテルダムから行こうと思っていたキンデルダイクに、ここドルドレヒトからもフェリーでアクセス可能と判明。事前に調べる限りでは、夏の間、普段は止っている風車を土曜日に一斉に動かすこということだったので、明日、土曜日に訪問を設定していたのだけれど、オーナーさんによると、他の日も動いているという。そういえば、ネットで調べた際、明日は大変な混雑が予想されるので、できれば訪問を避けて下さい、とお知らせが出ていた。荷物も宿で預かってくれるということだったので、急遽予定変更し、本日、キンデルダイクに向かうことにする。

 キンデルダイク一帯には19基の風車が現在も並び立っていて、オランダ最大規模のその風車群は世界遺産にも登録されている。オランダらしい景色を楽しめるということで、絶対に訪れようと思っていた。

 金曜日の今日は、ちょうど広場でマーケットが開かれているというので、キンデルダイクに行く前に寄ってみることにする。

 まだ多くの店は閉まっている。その前を通り過ぎていた際、あるショウーウィンドウが目に留まった。

「あ、ネコ!」

 気持ちよさそうに寛ぐ猫がディスプレイされている。

 近寄ると、一瞬、ものぐさそうに眼を開けたが、すぐに眠りの世界に戻っていった。愛嬌を振りまくつもりはない様子。それでも、飾られた絵とのコラボが素晴らしすぎる。

ドルドレヒトの街角の猫と魚の絵

ドルドレヒトの朝市に行ってみる。

ドルドレヒトの朝市。果物や野菜が売られている。

 マーケットは街の中心部の広場で開催されていた。果物、野菜、魚からチーズまで、食料品がずらりと並んでいる。カラフルなその間を歩いていると、魚屋の前に看板が出ていた。

 ハーリングを売っている!しかもテイクアウト可能。それ以外にも様々な魚のフライや燻製も売っている。

 迷った末、ハーリングとハラスの燻製を購入。ハーリングはその場で捌いてパックしてくれた。持ち歩くのが若干心配だったけれど、これをキンデルダイクでのお昼に持っていくことにする。

ドルドレヒトの朝市。ハーリングを買った魚屋。

 宿で入手した地図を頼りに、街外れにある船着き場にやって来た。ここからwaterbusという会社がロッテルダムやキンデルダイクまでフェリーを運航している(キンデルダイクまでの直通は5月から9月の間の様子)。時刻表を確認すると、キンデルダイク行きは2時間に一本。次の便まで1時間以上ある。

「キンデルダイクに行くなら、次の船を待つより、一旦ロッテルダム行に乗って、そこで乗り換えた方が早いよ」

 係の人はそう教えてくれたけれど、それだと今日、行こうとしている意味がない。一度街まで戻り、出発まで時間を潰すことにする。

 フェリー乗り場から水辺に沿ってしばらく歩くと、街の中でも一際古そうな建物が並ぶエリアに出た。曲がりくねった道の両側に建つレンガ造りの建物。どのファサードもユニークで、歴史を重ねた味わいがある。見飽きることがない。

ドルドレヒトの古い建物。

 そうしている間にあっという間にフェリーの出発時間が迫る。

 慌てて港に戻る前に、再びマーケットに立ち寄って、パンを購入することにする。やっぱりお昼には炭水化物も必要。ただ、ちょっと(一般人にとってはだいぶ)魚臭いハーリングと食べるなら、シンプルなパンじゃないとな、というわけで聞いてみる。

「このパンって、甘いですか?」

 店を手伝っていた小学生くらいの女の子がもじもじし出す。英語がわからない様子。とってもキュート。ああ、でもこんなにカワイイ彼女を困らせてしまった。

 他のお客さんの相手をしていたお父さんに助けを求める。

「そんなに甘くないよ!チーズとか挟んでも美味しいよ!」

 そんなに、という言葉が気になったけれど、頑張ってお手伝いする女の子に見つめられて、結局、そのパンを購入した。

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