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オランダへの旅6日目③ロッテルダムの美術館も凄かった!

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年10月14日
  • 読了時間: 5分

ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館を堪能

 なかなか来ないトラムを焦りながら待って、街の中心まで戻り、小走りでホテルに入ると12時まで後10分。身支度して、部屋を出ると12時を少し過ぎていたけれど、セルフチェックインなので、実際にはスタッフがやってくるまではセーフだったかな・・・・・・。

 スーツケースを引きずりながら美術館へ向かう。クロークで荷物を預かってもらえたけれど、棚に入らないから外に出しっ放し。断られなかっただけでも良しとしなくては。

 ここで、ロッテルダムカードの割引を利用する。割引される施設が紹介された小冊子をもらっていたのだけれど、その説明ページごと破って利用する。もちろん切れ込みなんてない。なかなか大胆だけど、無駄はない。

 ここでも、やっぱり見始めるのは絵画コーナーから。必見なのはブリューゲルの「バベルの塔」。思ったよりずっと小さい。でも、信じられないくらい緻密な筆致。(ブリューゲルの「バベルの塔」は2点存在して、もう一点はウィーンの美術史美術館にある。過去に行ったはずだけど、見た記憶がない。見られなかったのか、忘れてしまったのか・・・・・・。)

 点のような人々が無数に描かれている。ここまで細かく描き込まれているとは知らなかった。不思議なのはその点のようなものが、ちゃんと人に見えて、それぞれ、違った動きをしていることがわかること。犬も鳥も描き分けられている。ルーペがあったら覗いてみたかった。

 でもその前に、日本人の平均身長に満たない私たちには問題があった。どの絵も目線より高い位置に展示されているのだ。常に若干上向きでいるので、首がやたらと疲れる。細かい部分は近寄らないと見えないのだけれど、バベルの塔では近寄っても、塔の1、2段目くらいまでしかよく見えない。台がいります、台が!(なんと、この「バベルの塔」来年、東京と大阪にやってくるようだ。ちゃんと日本人に合わせた高さに展示されることを願う!)

ブリューゲルの「バベルの塔」

 他にもゴッホやレンブラントや数えきれない絵画と共に、インスタレーションや家具の展示もあるし、作品だけでなく建物自体がアート楽しむ場になっている。絵画コーナーにあったのは、床から覗く男性の姿。実際に床がぶち抜かれている。何とも大胆。

美術館のユニークな展示

 また、私たちが入ったのとは別の入り口では、天井からハンガーがぶら下がっていて、コートや荷物が掛かっていた。斬新な作品、と思ってみていると、それが本物のコート掛けだった。ロッカーも網で出来ていてとってもユニーク。

美術館のコートハンガー

 1点だけ問題があったのはトイレ。建物の構造が複雑で場所がわかりにくい。歩き回って疲れた後にまた彷徨う羽目になった。当然、トイレもおしゃれな造りなんだけど、ドアがやたらと重い。エイっと押したものの、不十分だったようで、通り抜ける前に閉まってきた。あ、ヤバい!と思った時には腕が挟まれた後。

 誰も見ていなかったのは幸か不幸か。しばらくしびれて使い物にならなかった。全く有り難くない青あざも旅の土産に残ってしまった。

 そうして、気力体力使い果たしてしまったので、残りの展示は諦めることにする。とは言いつつ3時間半は滞在。お腹も空いているけれど、とにかくスーツケースがあると邪魔なので、今夜の宿泊先のホテルに向かうことになった。

ロッテルダムの2泊目のホテル

 ロッテルダムに2泊するのに、宿が分かれてしまった理由その1。そもそも、明日の帰国に備えて、今夜はアムステルダムに戻っているつもりだった。けれど調べるうちに、ロッテルダムからスキポール空港まで、30分あれば行けるとわかり、無理に戻るのを止めたのだ。

 理由その2。昨日宿泊したのが、キンデルダイクへのフェリー乗り場に歩いて行ける!という観点で選び、特別泊まりたい宿というわけではなかったので、最後の夜はもうちょっと良い思いして帰りたいと、歴としたホテル(セルフチェックインとかじゃなくて)を予約していた。まさか先にキンデルダイクに行ってしまうことになるなんて・・・・・・。そんな、調査不足や相変わらず突発的な計画のせいで、やたらとスーツケースと移動する羽目になる。

 やって来たのは街の中心部の対岸、新マース川沿いに建つホテル、ピンコフ。規模は小さいながら、昨日とは別世界だった。丁寧な応対で、とてもチャーミングな女性が案内してくれる。更に荷物も持ってくれる。鍵やら案内の資料を手にしている上に、私より小柄。そんな彼女に運ばせて気が引けたけれど、未だジンジンと手がしびれていたから、正直、助かった。明らかに妹の方が、スーツケースも大きくて、一眼レフなど色々持っていたとしても。(スタッフも一瞬、怪訝な顔をしたが、そこはプロ。平然と部屋まで運んでくれた。)

 部屋は屋根裏のようだった。むき出しの木はかなり古そうだ。屋根の傾斜もうまく利用されている。こじんまりとしながらもセンスの良さを感じられるコーディネートで、落ち着ける。もちろんバスルームもとてもきれい。更に、ネスプレッソではない本格的なエスプレッソマシーンが置いてある。やっぱりロッテルダムはエスプレッソ文化の様子。

ホテルの部屋に設置されていたエスプレッソマシーン

 今日は実質、最後の日。明日には帰路に就く、信じられないことに。折角なので満喫しようと、アフタヌーンティーを食べに行くことに決めた。満喫となると、どうも食べ物と結びつけてしまうのはなぜだろう・・・・・・。

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