オランダへの旅6日目④ロッテルダムでグルメ三昧!?
- tripampersand
- 2016年10月15日
- 読了時間: 5分
オランダなのにニューヨークで英国文化を楽しむ。
街の中心部からはホテルと同じく川を挟んで反対側に位置するホテル・ニューヨーク。そこで出しているアフタヌーンティーがロッテルダムっ子に人気らしい。ホテルからは歩いて行く。
まさに開発中のエリアで近代的な建物と工事中のフェンス沿いに進むと、人で溢れ返る場所があった。
席、空いてるかな。不安になりつつドアを開けると、店内はまだ余裕があった。今日は素晴らしいお天気だ。モダン建築が並ぶダウンタウンとその手前を流れる川、そしてそこを行き交う船。テラス席からはその光景を、夏らしい日差しと爽やかな空気の元に眺めることができる。人気なのも納得。
疲れると思考力が鈍り、英語のメニューを紐解くにも時間がかかる。もらったメニューにアフタヌーンティーの文字が見当たらない。どうしようかと悩んでいると店員が戻ってくる。
「すいません。まだなんです・・・・・・」
そして、また考えることしばし。
「あ、あるやん!」
メニューの最後に、おススメ!として載っていた。やっとオーダーすると、席を移ってと言われた。
そういえば、最初に食事ですか?お茶ですか?と聞かれたな。食べるって言っちゃったからレストランゾーンに案内されたようだ。
移動したのはよりカジュアルな一角。ほとんどのテーブルに3段のティースタンドが載っている。アフタヌーンティー率高し。それから女子率も。どこの国も同じ光景。アフタヌーンティーを注文できるのは3時から5時の間らしかった。何も知らずに来たけれど、今、時刻は4時過ぎという絶妙のタイミング。
運ばれてきたのは豪華な3段トレイ。サンドイッチ、スコーン、ケーキとチョコレート。運んできた女の子が順番に説明してくれる。
「これは、オランダの伝統的なお菓子で、甘い生地にとっても甘いクリームが挟まっていて・・・・・・」
どうやらスィーツ系はかなり甘そうだ。でも、やっぱりオランダに来たからにはオランダ!というのを食べてみなくっちゃ。

結果、完食はできなかった。プレートに残ったスイーツを見ているとなんだか負けた感。ケーキ類は想像通りの激甘。その上、チョコレート3種類も無理、と周囲を見回すと、みんなちょこちょこ残している。あ、私たちだけが負け組じゃなかった!
席を移動したおかげで窓際に座れ、満腹のお腹で、ぼーっと青い空と川縁で休日を楽しむ人々を眺める。開放的な店内にこぼれる人々のざわめきも心地よいレベルで、今幸せか、と聞かれたら、間違いなくイエス!そんな気分だった。
マルクトハルとモダン建築

旅の疲労は確実にたまっていたけれど、心身共にリラックスしたので、気力は復活。マルクトハルへ行ってみる。マルクトハルは屋内型の主に食品を販売しているマーケット。2014年に完成したまだ新しい建物は巨大で個性的だ。丸みを帯びたデザインに大胆にくり抜かれた中心部。トンネルのような造りでその入口は一面ガラスで覆われている。内部は側面から天井まで野菜や果物など迫力あるカラフルな絵が描かれていて、建物を見るだけでも足を運ぶ価値がある。更にマルクトハルの向かいにはやはり、ユニークなマンションとして注目を集めるキューブハウスや、鱗の付いたロケットみたいな建物もあって、近代建築好きには外せないスポットになっている。


とは言うものの、一旦、マルクトハルの中に入ると所狭しと並ぶお店に目を奪われて、天井まで視界に入らなくなってしまう。でも、気にはなるけど、なかなか買おうとまで食指は動かない。何せ、アフタヌーンティーを食べた後。日持ちしそうなものをお土産に買おうと思ったけれど、なかなか見つからなかった。閉店時間の8時ギリギリまで歩き回って、多少お腹が落ち着いたところで、この旅最後となるハーリングを食べることに決めた。それだけでは寂しいので、軽目のスープを注文。残念ながら、ハーリングはこれまで食べたものには劣る味、それでも美味しい。スープもシーフードがたっぷりで、こちらは想像よりレベルが高かった。
地下には普通のスーパーも入っていたので、明日の朝食を調達する。マーケットで買おうとしたときには、もう店仕舞いが始まっていて、商品が残っていなかった。こちらでは(そして多くの他のヨーロッパの国々でも)8時閉店は文字通り、8時には店を閉めるみたい。つまり、片付けはそれより前に始まっている。
そうしてスーパーで果物とピタパン、チーズ、サバのスモークを手に入れて、メトロに乗って宿に戻った。初乗車のメトロは閑散としていたけれど、雰囲気は悪くない。駅の造りも近未来的でちょっとしたワクワク感があった。ただし地上からホームへのアクセスの良さを考えると、トラムの方が便利かな。
フロントスタッフによると、夕方雨が降ったらしい。ちっとも気がつかなった。晴れ女の祖母の血を受け継ぐ私たちも、お天気運はなかなかのもの。
今日も良く歩いた1日だった。暮れ始めた空の下に広がる街並みを見ていると、帰国という二文字が現実味を持ち始めた。ああ、帰りたくないー。終わりがあるからこそ、充実感も味わえるのかもしれない、と自分に言い聞かせる。
そんな中、気になっていたエスプレッソマシーンを使用してみることになった。カプセルに入った粉をセット、とあるけれど、その時点から手間取る。上手く嵌らないんだけど・・・・・・。妹に不器用さを呆れられながらも、どうにか粉を取り付けてしばし待つ。と、コーヒーの良い香りが部屋に広がった。これ、お店と変わらないね!二人でわぁわぁ騒ぎながらコーヒーを楽しむ。折角素敵なホテルに滞在しているのに、最後の夜も相変わらず、で更けていった。
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