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坪庭で感じる生命力 その2

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年10月31日
  • 読了時間: 2分

すっかり秋めいてきました。

この辺りでもちらほら木々の色づきを感じられるこの頃ですが、紅葉より一足早く色づいていたのが、庭に植えてある紫式部です。

小さく可愛らしい実は紫色になります。

そんな紫式部ですが、ちょうど池の横に植わっているので、長く伸びた枝がたわんで水に浸かってしまいます。

何とかしないと、と一度は持ち上げたのですが、またすぐに重力に引っ張られてしまい、諦めてそのまま放置していたら、不思議な現象が起こっていました。

枝の先から根が生えた紫式部

そう、枝の先から根が出ていたのです。

可憐な顔して生命力逞しい。環境適応のため独自の進化!?

あまり日も当たらず、地面は固く、ズボラな主人を含め、お世辞にも良い環境とは言えない小さな庭ですが、どの木も枯れそうで枯れない。何とか踏みとどまって、彼らなりの1年を過ごしています。以前も坪庭についてちょっと書きましたが、それからも紆余曲折ありました。

こぼれた種から勝手に生えた花や、貯水できるプランターに植え替えてから、突如元気に茂り出したハーブ(以後、一度もプランター内の水を変えず、放置しています。若干場所を取りますが、水を切らしたくない植物におすすめです!)。枯れても枯れても生えてくるシダ、半分虫にやられて樹皮が剥がれ、去年の今の時期は完全に葉が落ちていた紅葉、クネクネ湾曲してしまった紫陽花。今、それらが庭を彩っています。本格的に冬になるまで最後の一踏ん張り、という感じでしょうか。

庭師が見たら嘆きそうな状況ですが(そして風情とも遠く離れてしまっていますが)、それでも、こうして生き延びていることに、ある種、感動を覚えます。

勝手に生い茂ったハーブ

池のメダカも自然の増減を勝手に繰り返しているようです。「メダカがデカい!」と見た人に驚かれたくらいなので、そんなに酷い環境ではないんでしょう。そもそも標準サイズってどのくらいなんでしょう・・・・・・。

そんな彼らに励まされながら、日々を歩んでいます。

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